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京都で着物をレンタルするなら知っておきたい、着物の下着事情

京都観光や散策などで着物をレンタルするとき、「下着はどんなものを着ていけばいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
着物の下着は、洋服の下着とは少し異なる点があります。しかし、難しいことは何ひとつありません。
一通り知っておくだけで格段にきれいな着物姿になるので、ぜひ参考にしてみてください。

着物の下着は、なぜ洋服の下着と異なる?

そもそも、なぜ着物と洋服で下着が異なるのでしょうか?その理由は、日本ならではの美意識と心遣いにあります。

着物用の下着を着る主な目的は、主に以下の2点です。

  • 着物姿を美しく見せるため
  • 着物自体を長持ちさせるため

着物姿を美しく見せるため

着物の着こなしではヒップやバストを強調する必要はなく、なだらかな曲線を描くようにシンプルに着ることが美しいと考えられています。

適度なサポート力がある着物用の下着は、その人本来のもともと持っている美しさを引き出すことができます。
また、下着が着物の形に合った特有のデザインになっているので、動いたときにもヨレが表に出にくく、上品なシルエットへと導いてくれます。

着物自体を長持ちさせるため

木綿などでできている着物用の下着は、汗や皮脂汚れを吸着しやすく、過度な擦れを防ぎます。
着用ダメージを最小限にして、着物を長くきれいな状態に保つことに役立つのです。

着物はデリケートなので、毎日洗濯機で洗うことはできません。
また、着物は洋服のように量産することが難しく、世界でひとつだけの柄やデザインのものも多く存在します。

きちんとした下着を着ると、着物の寿命を延ばすことが可能です。
美しい着物を人から人の手へと何十年も受け継いでいくためには、着物用の下着をつけることが大切です。

【和装の基本】着物の下着は何を着る?一覧で紹介

基本的な着物の下着は、着用順に以下のものが挙げられます。

  • 和装用ブラジャー
  • 裾よけ
  • 肌襦袢
  • 長襦袢(または半襦袢)

レンタル着物店では、裾よけの段階から着付けをしてもらうことも多いです。あらかじめそれぞれの下着の特徴や意味を知っておくと、着付けの段階からたくさんの発見や驚きがあるでしょう。

着物の下着1:和装用ブラジャー

和装用ブラジャーは、バストの動きを適度におさえつつ、首元からウエストにかけてをなだらかな見た目になるようにデザインされています。
(ブラジャーは必須ではありませんが、美しく・安心して着るために使用する方が多いです)

和装用ブラジャーは、チャックやホックで留めるタイプ、そのままかぶるタイプのものなど、さまざまな種類があります。
バストをしっかりおさえたい方は、チャックやホックで留めるタイプが安心です。
また、汗をかくこともあるので、吸湿性が高い素材のものを選ぶことをおすすめします。

着物の下につけるブラジャーは、パットが薄いスポーツブラやナイトブラなどでも代用できます。

着物の下着2:裾よけ

裾よけは「蹴出し(けだし)」とも呼ばれる下着で、下半身を覆うスカートのようなものです。ウエスト部分が木綿、その他の部分が化繊素材(キュプラなど)でできています。

裾よけは、ヒップや脚周りの汗を吸い取りつつ、歩行時の足さばきをスムーズにする目的があります。

裾よけには、主に以下の3タイプがあります。

  • 腰巻タイプ(一般的)
  • パンツタイプ
  • ゴム・スカートタイプ

1番スタンダードなのは、腰巻タイプです。1枚の布状になっているものを、腰に巻きつけて使います。

パンツタイプは、「ステテコ」とも呼ばれます。日本舞踊で激しく動く人や、夏場に汗をかきやすい人が着用することが多いです。

スカートタイプは、手軽に着用しやすいのが特徴です。裾よけの簡易版なので、正装をするようなシーンではあまり着用されません。

着物の下着3:肌襦袢

肌襦袢(はだじゅばん)は、ブラジャーまたは素肌の上に着る肌着です。着物のように前開きになっていて、着物と同じように右前にして上半身に巻きつけます。
着物の背中の開き具合によって、肌襦袢も後ろの襟を引いて着用するのがポイントです。

前にスナップボタンがついている肌襦袢もありますが、基本的には次に使う長襦袢と一緒に紐で固定すれば大丈夫です。

肌襦袢は、着物を着ている時は外から全く見えません。しかし、汗取りだけでなく、肌が着物から透けないためや着崩れ防止のために大事な役割を果たします。

また、利便性を重視して、裾よけと肌襦袢がセットになったスリップ(ワンピース)タイプのものも存在します。スリップタイプは上下がつながっているので、サイズ選びに注意する必要があります。

着物の下着4:長襦袢(または半襦袢)

長襦袢(ながじゅばん)は、初めて着物を着る方から「肌襦袢と同じ」だと勘違いされがちですが、用途や機能が全く異なるものです。

長襦袢は、裾よけと肌襦袢(またはスリップタイプの襦袢)を着た上に重ねるもの。腰の部分を伊達締め(紐)で締めて固定します。

長襦袢の襟は、着物の着用時にも見える重要な部分です。
着こなしの土台にもなるため、襟芯(襟元をきれいに合わせるための芯)や半襟(季節や場所に合わせて柄や色を楽しむための襟)をつけてきれいに整えます。

長襦袢の簡易・カジュアル版として、上半身だけの「半襦袢(うそつき襦袢)」というものもあります。

京都で着物をレンタルするときの下着の注意点


京都でレンタル着物を楽しむ際は、家から着ていく下着にも配慮しておくと、より美しい着こなしを楽しめます。

派手な色の下着だと透けてしまうかも?

レンタル着物店では、着てきた下着の上からそのまま着付けをすることも多いです。
家から着ていくときの下着のおすすめは、自分の肌に近い色で、パンツラインが透けにくい下着です。

黒や赤などの濃い色のショーツを着てきた場合、白や水色などの淡いトーンの着物から下着が透けやすくなります。また、紐やゴムが立体的なショーツは、着物のシルエットラインに響いてしまうこともあります。

過度に神経質になったり、新しい下着をわざわざ購入する必要はありませんが、気に入った着物を安心・快適に着るために、少しだけ気をつけておくとよいでしょう。

「盛りブラ」は着物には合わないかも?

バストを豊かに見せるための「盛り系」ブラは、着物のファッションにはやや不向きです。
バストとウエストの差が大きいほど、帯の上にバストが乗りやすくなってしまいます。さらに、ワイヤーやパットがしっかりしているブラは、着物の着付けで胸周りが苦しくなってしまう可能性もあります。

着物に使用する下着は、和装用ブラでなくても大丈夫です。パットの薄いスポーツブラ、ナイトブラ、ノンワイヤーブラなど、手持ちのもので探してみましょう。

また、もし着付け時に体型などで気になることがあれば、プロの着付け師に相談してみるのもひとつの方法です。手ぬぐいやタオルなどを使ってウエストや胸を補正すると、きれいなシルエットに仕上げられます。

レンタル着物店に持ち物を確認しよう

下着をどこまで自分で用意するべきかは、レンタル着物店によって大きく異なります。
下着関係も含めて一括レンタルできるお店もあれば、着物はレンタルできるものの下着類は自分用に購入しなければならないお店もあります。

1番確実なのは、レンタル着物店のWebページをチェックし、不明・不安な点を直接問い合わせてみることです。
下着は着物の美しい着こなしの重要ポイントなので、遠慮せずに質問してみましょう。

お問い合わせはこちら

手ぶらでOK!京都の着物レンタルなら「わぷらす京都」へ

着物の下着事情について紹介してきました。
着物の下に着るものは、主に「和装用(またはそれに準ずる)ブラジャー」「裾よけ」「肌襦袢」「長襦袢」が挙げられます。また、小物類では足袋や伊達締め、腰紐なども必要になってきます。

とはいえ、これらの道具を一式そろえるとなると、購入するお金や探す時間がかかってしまいますよね。
そこで京都でレンタル着物を楽しむ方におすすめなのが、「わぷらす京都」で一括レンタルすることです。

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この記事の筆者

わぷらす京都

わぷらす八坂神社店スタッフ

小川彩菜

着物レンタルを通して沢山のお客様の笑顔のお手伝いをしたいと考えております。
お客様のご要望を聞き和装コーディネートの提案する時間やヘアセットを決める時間が好きです!
特にヘアセットが得意で、今人気のフェミニンヘアはお任せください。
可愛く仕上げます!
趣味は、音楽・映画・ショッピングです!
是非、わぷらす京都へお越しくださいませ!
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